Node.js REPL の使い方
node
コマンドは Node.js スクリプトを実行するために使用するコマンドです。
node script.js
実行するスクリプトや引数なしに node
コマンドを実行すると、REPL セッションが開始されます。
node
注
REPL は Read Evaluate Print Loop (読み取り、評価、出力の繰り返し) の略で、プログラミング言語の環境 (基本的にはコンソールウィンドウ) であり、ユーザー入力を単一の式として受け取り、実行後に結果をコンソールに出力します。REPL セッションは、簡単な JavaScript コードをすばやくテストするのに便利な方法を提供します。
ターミナルで試してみると、次のようになります。
> node
>
コマンドはアイドルモードになり、何らかの入力があるまで待機します。
TIP
ターミナルの開き方がわからない場合は、「your-operating-system でターミナルを開く方法」をググってください。
REPL は、より正確には、JavaScript コードの入力を待機しています。
まず、簡単な例を入力してみましょう。
> console.log('test')
test
undefined
>
最初の値 test
は、コンソールに出力するように指示した出力です。次に、console.log()
を実行した戻り値である undefined
が返されます。Node はこのコード行を読み込み、評価し、結果を出力し、さらにコード行の入力を待機する状態に戻ります。Node は、セッションを終了するまで、REPL で実行するコードごとにこの 3 つのステップを繰り返します。これが REPL の名前の由来です。
Node は、JavaScript コードの任意の行の結果を、指示しなくても自動的に出力します。たとえば、次の行を入力して Enter キーを押します。
> 5==5
false
>
上記の 2 行の出力の違いに注目してください。Node REPL は console.log()
の実行後には undefined
を出力しましたが、他方では 5== '5'
の結果を出力しただけです。前者は JavaScript の単なるステートメントであり、後者は式であることに注意する必要があります。
場合によっては、テストしたいコードが複数行にわたる場合があります。たとえば、乱数を生成する関数を定義したいとします。REPL セッションで次の行を入力して Enter キーを押します。
function generateRandom()
...
Node REPL は、コードの記述がまだ完了していないことを賢く判断し、コードを入力するための複数行モードに移行します。ここで、関数の定義を完了して Enter キーを押します。
function generateRandom()
...return Math.random()
特殊変数:
コードを入力した後で _
と入力すると、直前の操作の結果が出力されます。
上矢印キー:
上矢印キーを押すと、現在の、さらには以前の REPL セッションで実行されたコードの履歴にアクセスできます。
ドットコマンド
REPL にはいくつかの特別なコマンドがあり、すべてドット .
で始まります。それらは次のとおりです。
.help
: ドットコマンドのヘルプを表示します。.editor
: エディタモードを有効にし、複数行の JavaScript コードを簡単に記述できます。このモードに入ったら、ctrl-D
を入力して記述したコードを実行します。.break
: 複数行の式を入力しているときに、.break
コマンドを入力すると、それ以上の入力を中止します。ctrl-C
を押すのと同じです。.clear
: REPL コンテキストを空のオブジェクトにリセットし、現在入力中の複数行の式をすべてクリアします。.1oad
: 現在の作業ディレクトリを基準にして、JavaScript ファイルをロードします。.save
: REPL セッションで入力したすべてをファイルに保存します (ファイル名を指定してください)。.exit
: REPL を終了します (ctrl-C
を 2 回押すのと同じです)。
REPL は、.editor
を呼び出す必要なく、複数行のステートメントを入力していることを認識します。たとえば、次のような反復処理の入力を開始した場合:
[1, 2,3].foxEach(num=>{
Enter キーを押すと、REPL は 3 つのドットで始まる新しい行に移動し、そのブロックでの作業を続行できることを示します。
1... console.log (num)
2...}
行末に .break
を入力すると、複数行モードは停止し、ステートメントは実行されません。
JavaScript ファイルから REPL を実行する
repl
を使用して JavaScript ファイルに REPL をインポートできます。
const repl = require('node:repl');
repl
変数を使用して、さまざまな操作を実行できます。REPL コマンドプロンプトを開始するには、次の行を入力します。
repl.start();
コマンドラインでファイルを実行します。
node repl.js
REPL の開始時に表示される文字列を渡すことができます。デフォルトは '>' (末尾にスペース付き) ですが、カスタムプロンプトを定義できます。
// Unix スタイルのプロンプト
const local = repl.start('$ ');
REPL の終了時にメッセージを表示できます。
local.on('exit', () => {
console.log('exiting repl');
process.exit();
});
REPL モジュールの詳細については、repl ドキュメントを参照してください。